山崎直子さん(39)が帰還した20日深夜から21日未明にかけて、両親の角野明人さん(73)と喜美江さん(67)は宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センター(茨城県)で、喜びの会見を行った。
国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」を運用する管制室の大型スクリーンで、現地からの中継映像を見つめた角野さん夫妻。大気圏の再突入を無事に終え、米スペースシャトル「ディスカバリー」の機体が見えてきた瞬間、喜美江さんは「もうこれで大丈夫だ」と安堵(あんど)して思わず手をたたいたという。
会見の途中、背後のスクリーンに、初めて着陸後の山崎さんの姿が映り、会見は一時中断。「直子だ、直子だ」とつぶやきながら2人でスクリーンを指さし、現地の関係者と談笑する山崎さんの姿を、食い入るように見つめた。
明人さんは「無事の帰還を信じていた。揚々と胸を張って降り立った姿に感無量です」と興奮した表情。喜美江さんは、訓練と家庭の両立で苦労した山崎さんの10年間を振り返り、「万感の思い。血のにじむような努力で飛行を成し遂げた。今まで直子を支えてくれた皆さんに本当にお礼を言いたい」と涙ぐんだ。
JAXA関係者は「山崎さんの任務は完璧(かんぺき)だった。シャトルの着陸も、引退が惜しいくらいきれいだった」と語った。
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